借金が返しきれなくなってしまう理由で多いのが、「返しても返しても利息の支払いばかりで元本が減らない」「滞納してしまって多額の遅延損害金が付いている」というものです。
借金問題を解決するための正式な手続きである任意整理を行えば、利息や遅延損害金を0円にすることができるうえ、返済期間を長期にしてもらえるので、毎月の返済額をそれまでより小さく抑えることができます。
任意整理で借金を減額してもらう方法
任意整理は一般的に弁護士や司法書士に依頼して自分の代理人となってもらい、お金を借りた会社との交渉を任せる形で行います。
任意整理で本人がする必要があることは、弁護士事務所や司法書士事務所を探して事前相談に行くことと、身分証明書や住民票など必要な書類と印鑑を用意して委任契約を結ぶことだけです。
その他のことはすべて弁護士や司法書士が行ってくれます。
200万円の借金を任意整理するとどうなる?
借金額が200万円の場合、一般的な例でいうと毎月約7万2000円を返済し続け、最終的に合計約260万円を返済しなければならないというケースが多いです。
しかし、任意整理をすれば利息の約60万円は全額カットされて0円になり、返済期間も60回払い程度に延長してもらえるので、毎月の返済額は約3万3000円まで減額することが可能です。
任意整理後は、毎月約3万3000円を5年間かけて返済していくことになります。
任意整理で借金を減額できる人の条件と任意整理のデメリット
任意整理ができる人の条件というのは一つだけで、利息を含めない借金の元本を60で割った金額を毎月返済していくだけの収入がある人、というものです。
なお、任意整理のデメリットとしては、クレジットカードが使えなくなる、ローンやキャッシングで借金ができない、スマホなどの分割購入ができない、借金の保証人になれないといった制限を受けるということだけです。
最も不便だと思われる「クレジットカードが使えない」ということについては、デビットカードやプリペイドカードを作ることでかなり不便さを解消できます。
まとめ
任意整理では、弁護士や司法書士を代理人としてお金を借りた会社と交渉することで、利息・遅延損害金の全額カットや返済期間の延長を実現できます。
200万円の借金を任意整理した場合、利息の約60万円が0円になり、毎月の返済額が7万円以上から約3万3000円まで減額できるといったケースが多いです。
任意整理は借金額を60で割った金額を毎月返済するだけの収入がある人なら誰でも行うことができ、デメリットも少なくて済みます。